2007年 11月 17日
カリスタグローリ産駒トーセンオリオン 登録抹消 |
カリスタグローリ産駒の雄、トーセンオリオンが11月15日付けでJRA競走馬登録を抹消されてしまった・・
ついにこの日が来てしまったかという感じだ・・
トーセンオリオンは屈腱炎の発症から約3年のブランクを経て、今年1月に復帰を果たしていたが、そのレースを最後にまた休養に入っていた。
カリスタグローリ産駒と言えば、サチノスイーティーが昨年のアイビスSDで産駒重賞初制覇を成し遂げたが、トーセンオリオンも故障さえなければ重賞を勝てる器の馬だった。
トーセンオリオンは、2歳時の02年6月にダート1000mでデビューし、2着に食い込むと、2戦目の芝1200mで初勝利を飾った。
その後も重賞で続けて掲示板を確保し、持ち前の堅実さを発揮すると、同年12月のクリスマスローズS(OP)を4馬身差の快勝。年が明けた2月のクロッカスS(OP)も勝利し、芝スプリントのオープン特別を連勝した。スプリント戦線でのさらなる活躍が期待されたが、この馬に重賞という厚い壁が立ちはだかる。父が現役時に制したクリスタルCでは2番人気に支持されたが5着。NZT3歳Sで4着、NHKマイルCでは後方からの競馬となり持ち味が発揮できず10着。10番人気という低評価だったアイビスSDでも僅差の3着に敗れ、待望の重賞制覇をあと一歩で逃すと、翌年のシルクロードSでも僅差4着・・
本当にあと一歩まで迫りながら重賞タイトルを逃してしまった・・
そしてそんなトーセンオリオンに悲劇が襲う。
競走馬の不治の病と言われる屈腱炎の発症・・
トーセンオリオンという競走馬を振り返ると、良くも悪くも父カリスタグローリの特徴を最も受け継いだ馬だった。
2歳の夏から活躍できる仕上がりの早さ、芝でも通用する高いスピード能力、そして故障によってその能力を完全に開花できずに僅かな戦積を残し引退に追い込まれてしまったあたりはまさに父と同じ道を歩んだと言える。
トーセンオリオンは重賞制覇こそ成し遂げられなかったが、故障前に走った10戦中で掲示板を外したのはたった4戦、人気以下の着順となったのがわずか2戦という堅実な戦積が示すように、常に全力を出し切り、まさに太く短い競走生活を送った馬だった。
この馬の持っていた能力を考えると、決して満足のいく成績ではなかったが、本当によくやったと言ってあげたい。
現役晩年は競走馬としてまともな競走生活を送れなかったが、それでもあきらめずに約3年という長い年月を要し、レースに復帰させた関係者の熱意と努力には敬服する。
トーセンオリオンの今後については今のところ不明だが、いつまでも元気で長生きして欲しいと願う。
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ついにこの日が来てしまったかという感じだ・・
トーセンオリオンは屈腱炎の発症から約3年のブランクを経て、今年1月に復帰を果たしていたが、そのレースを最後にまた休養に入っていた。
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トーセンオリオンは、2歳時の02年6月にダート1000mでデビューし、2着に食い込むと、2戦目の芝1200mで初勝利を飾った。
その後も重賞で続けて掲示板を確保し、持ち前の堅実さを発揮すると、同年12月のクリスマスローズS(OP)を4馬身差の快勝。年が明けた2月のクロッカスS(OP)も勝利し、芝スプリントのオープン特別を連勝した。スプリント戦線でのさらなる活躍が期待されたが、この馬に重賞という厚い壁が立ちはだかる。父が現役時に制したクリスタルCでは2番人気に支持されたが5着。NZT3歳Sで4着、NHKマイルCでは後方からの競馬となり持ち味が発揮できず10着。10番人気という低評価だったアイビスSDでも僅差の3着に敗れ、待望の重賞制覇をあと一歩で逃すと、翌年のシルクロードSでも僅差4着・・
本当にあと一歩まで迫りながら重賞タイトルを逃してしまった・・
そしてそんなトーセンオリオンに悲劇が襲う。
競走馬の不治の病と言われる屈腱炎の発症・・
トーセンオリオンという競走馬を振り返ると、良くも悪くも父カリスタグローリの特徴を最も受け継いだ馬だった。
2歳の夏から活躍できる仕上がりの早さ、芝でも通用する高いスピード能力、そして故障によってその能力を完全に開花できずに僅かな戦積を残し引退に追い込まれてしまったあたりはまさに父と同じ道を歩んだと言える。
トーセンオリオンは重賞制覇こそ成し遂げられなかったが、故障前に走った10戦中で掲示板を外したのはたった4戦、人気以下の着順となったのがわずか2戦という堅実な戦積が示すように、常に全力を出し切り、まさに太く短い競走生活を送った馬だった。
この馬の持っていた能力を考えると、決して満足のいく成績ではなかったが、本当によくやったと言ってあげたい。
現役晩年は競走馬としてまともな競走生活を送れなかったが、それでもあきらめずに約3年という長い年月を要し、レースに復帰させた関係者の熱意と努力には敬服する。
トーセンオリオンの今後については今のところ不明だが、いつまでも元気で長生きして欲しいと願う。
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by masa_ishizawa
| 2007-11-17 23:12
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