2006年 07月 19日
ピックアップ種牡馬 ~メルマガ版アーカイブ~ |
先日、産駒のサチノスイーティーがアイビスSDで見事に重賞初制覇を成し遂げたカリスタグローリの産駒重賞初制覇を記念して、メルマガ版のピックアップ種牡馬のコーナーで、カリスタグローリを紹介したとき記事をここに掲載します。
尚、記録はすべて掲載時点(2005/12/13)でのものとなっています。
☆★☆ 今週のピックアップ種牡馬 ☆★☆
カリスタグローリ 1988/03/11生まれ 現17歳
生産者 藤原牧場
血統構成 父/ブレイヴェストローマン
母/ロッチテスコ
母父/テスコボーイ
母母/スターロッチ
兄弟・近親の活躍馬
ウイニングチケット 14戦6勝 1着 - 東京優駿(G1)、報知杯弥生賞(G2)、京都新聞杯(G2)
3着 - 菊花賞(G1)、ジャパンC(G1) 種牡馬引退 功労馬
ロイヤルタッチ 15戦3勝 1着 - ラジオたんぱ杯3歳S(G3)、きさらぎ賞(G3)、
2着 - 皐月賞(G1)、菊花賞(G1)、京都記念(G2) 種牡馬
エアセレソン 18戦7勝 1着 - 新潟大賞典(G3) 現役
マチカネタンホイザ 32戦8勝 1着 - 目黒記念(G2)、アメリカジョッキーC(G2)、高松宮杯(G2)、ダイヤモンドS(G3) 、
3着 - 菊花賞(G1) 種牡馬
サクラユタカオー 12戦6勝 1着 - 天皇賞(秋)(G1)、サンケイ大阪杯(G2)、毎日王冠(G2) 種牡馬引退 功労馬
◎競争成績
通算成績 6戦 3勝
◎ 種牡馬成績
種付け頭数
2005年 16頭
2004年 27頭
2003年 52頭
2002年 38頭
2001年 31頭
2000年 31頭
1999年 37頭
1998年 48頭
主な産駒
トーセンオリオン 牡5 12戦3勝 1600万下クラス
サチノグローリ 牡5 15戦 3勝 1000万下クラス
クールキャスケード 牡6 30戦 3勝 1000万下クラス
ジーティーピーチ 牝4 21戦2勝 500万下クラス
ジパングエンジェル 牝4 26戦2勝 500万下クラス
サチノスイーティー 牝2 4戦1勝 500万下クラス
ジンデンスバル 牝2 8戦 0勝 未勝利
ルルドウォーター 牡2 2戦 0勝 未勝利
ブロードチャンネル セ2 2戦 0勝 未勝利
本馬の血統の特徴は、母系の優秀さにあります。
母系は数多くの活躍馬を輩出した日本随一の名牝系とも言えるスターロッチの系統です。
母系に日本競馬に根づいた優秀な血統が入っているのが、本馬の産駒がコンスタントに走っている要因かもしれません。
しかし、本馬の特徴は父のブレイヴェストローマンがよく出ているようです。
ブレイヴェストローマンは産駒によって特徴が異なりますが、総じて芝・ダートの短距離を得意とする馬が多いようです。
また産駒は早い時期から活躍し、成長力こそあまりありませんが、力を持続し息の長い活躍をする馬が多いようです。
ブレイヴェストローマンの代表産駒にはマックスビューティ、フジノマッケンオー、
メイショウホムラ、ランドヒリュウ、トウカイローマン、オグリローマンなどがいますね。
またブレイヴェストローマンはブレードメアサイヤー(母の父)としても好成績を収めていて、
代表産駒にはキョウエイマーチ、トーシンブリザード、ニホンピロジュピタ 、ミスズシャルダン、オペラシチーなどがいます。
カリスタグローリの現役時代はデビュー後2連勝を飾り、3戦目のスプリングS(G2)では距離の壁で9着に敗れたものの、
次走のクリスタルC(G3)で重賞初制覇を飾りました。
故障もあり6戦3勝という短い現役生活でした。
種牡馬としてのスタートは決して恵まれてはいませんでしたが、
初年度産駒3頭中2頭が、2年目の産駒4頭中3頭が中央で勝ち上がるという、奇跡的とも言える驚異の勝ち上がり率をあげました。
これが評価され、その後はコンスタントに30頭以上を種付けできる種牡馬となりました。
3年目以降の産駒も初年度、2年目ほどではありませんがコンスタントに勝ち上がっています。
その要因となっているのが、仕上がりの早さと自身の特徴であるスピードを産駒に伝える遺伝力の強さです。
多くの産駒が2歳の早い時期にデビューし、芝・ダートのスプリント戦で好成績を収めています。
その反面、成長力に乏しいという欠点も見受けられます。
それにしても、海外から一流血統の種牡馬が次々と輸入される中、種牡馬として本当によく頑張っていると思います。
先日、ダービー馬で近親のウイニングチケットが15歳という若さで種牡馬を廃用となったことからも、
種牡馬が長年にわたり供用されることの難しさ、また馬産地の厳しさが伺えると思います。
カリスタグローリはまさに自らの力で道を切り開き、種牡馬として何とか生き残ってきたと言っていいでしょう。
しかし、ここ2年ほどは種付け頭数が27頭、16頭と減ってきています。
また、先日供用先がアロースタッドからマイナーなフジモトバイアリースタッドへ移動したのも気がかりです。
種牡馬生活も13年目を迎え、来年は正念場となりそうです。
先日、GI阪神ジュベナイルFに出走したサチノスイーティーや現在長期休養中でオープン特別を2勝したトーセンオリオンなどが活躍を期待されます。
カリスタグローリにはもう一度奇跡を起こし、何とか後継種牡馬となる産駒を輩出してほしいですね。
メルマガ版では毎週、マイナー種牡馬の産駒のレース結果と
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http://www.mag2.com/m/0000170640.html
尚、記録はすべて掲載時点(2005/12/13)でのものとなっています。
☆★☆ 今週のピックアップ種牡馬 ☆★☆
カリスタグローリ 1988/03/11生まれ 現17歳
生産者 藤原牧場
血統構成 父/ブレイヴェストローマン
母/ロッチテスコ
母父/テスコボーイ
母母/スターロッチ
兄弟・近親の活躍馬
ウイニングチケット 14戦6勝 1着 - 東京優駿(G1)、報知杯弥生賞(G2)、京都新聞杯(G2)
3着 - 菊花賞(G1)、ジャパンC(G1) 種牡馬引退 功労馬
ロイヤルタッチ 15戦3勝 1着 - ラジオたんぱ杯3歳S(G3)、きさらぎ賞(G3)、
2着 - 皐月賞(G1)、菊花賞(G1)、京都記念(G2) 種牡馬
エアセレソン 18戦7勝 1着 - 新潟大賞典(G3) 現役
マチカネタンホイザ 32戦8勝 1着 - 目黒記念(G2)、アメリカジョッキーC(G2)、高松宮杯(G2)、ダイヤモンドS(G3) 、
3着 - 菊花賞(G1) 種牡馬
サクラユタカオー 12戦6勝 1着 - 天皇賞(秋)(G1)、サンケイ大阪杯(G2)、毎日王冠(G2) 種牡馬引退 功労馬
◎競争成績
通算成績 6戦 3勝
◎ 種牡馬成績
種付け頭数
2005年 16頭
2004年 27頭
2003年 52頭
2002年 38頭
2001年 31頭
2000年 31頭
1999年 37頭
1998年 48頭
主な産駒
トーセンオリオン 牡5 12戦3勝 1600万下クラス
サチノグローリ 牡5 15戦 3勝 1000万下クラス
クールキャスケード 牡6 30戦 3勝 1000万下クラス
ジーティーピーチ 牝4 21戦2勝 500万下クラス
ジパングエンジェル 牝4 26戦2勝 500万下クラス
サチノスイーティー 牝2 4戦1勝 500万下クラス
ジンデンスバル 牝2 8戦 0勝 未勝利
ルルドウォーター 牡2 2戦 0勝 未勝利
ブロードチャンネル セ2 2戦 0勝 未勝利
本馬の血統の特徴は、母系の優秀さにあります。
母系は数多くの活躍馬を輩出した日本随一の名牝系とも言えるスターロッチの系統です。
母系に日本競馬に根づいた優秀な血統が入っているのが、本馬の産駒がコンスタントに走っている要因かもしれません。
しかし、本馬の特徴は父のブレイヴェストローマンがよく出ているようです。
ブレイヴェストローマンは産駒によって特徴が異なりますが、総じて芝・ダートの短距離を得意とする馬が多いようです。
また産駒は早い時期から活躍し、成長力こそあまりありませんが、力を持続し息の長い活躍をする馬が多いようです。
ブレイヴェストローマンの代表産駒にはマックスビューティ、フジノマッケンオー、
メイショウホムラ、ランドヒリュウ、トウカイローマン、オグリローマンなどがいますね。
またブレイヴェストローマンはブレードメアサイヤー(母の父)としても好成績を収めていて、
代表産駒にはキョウエイマーチ、トーシンブリザード、ニホンピロジュピタ 、ミスズシャルダン、オペラシチーなどがいます。
カリスタグローリの現役時代はデビュー後2連勝を飾り、3戦目のスプリングS(G2)では距離の壁で9着に敗れたものの、
次走のクリスタルC(G3)で重賞初制覇を飾りました。
故障もあり6戦3勝という短い現役生活でした。
種牡馬としてのスタートは決して恵まれてはいませんでしたが、
初年度産駒3頭中2頭が、2年目の産駒4頭中3頭が中央で勝ち上がるという、奇跡的とも言える驚異の勝ち上がり率をあげました。
これが評価され、その後はコンスタントに30頭以上を種付けできる種牡馬となりました。
3年目以降の産駒も初年度、2年目ほどではありませんがコンスタントに勝ち上がっています。
その要因となっているのが、仕上がりの早さと自身の特徴であるスピードを産駒に伝える遺伝力の強さです。
多くの産駒が2歳の早い時期にデビューし、芝・ダートのスプリント戦で好成績を収めています。
その反面、成長力に乏しいという欠点も見受けられます。
それにしても、海外から一流血統の種牡馬が次々と輸入される中、種牡馬として本当によく頑張っていると思います。
先日、ダービー馬で近親のウイニングチケットが15歳という若さで種牡馬を廃用となったことからも、
種牡馬が長年にわたり供用されることの難しさ、また馬産地の厳しさが伺えると思います。
カリスタグローリはまさに自らの力で道を切り開き、種牡馬として何とか生き残ってきたと言っていいでしょう。
しかし、ここ2年ほどは種付け頭数が27頭、16頭と減ってきています。
また、先日供用先がアロースタッドからマイナーなフジモトバイアリースタッドへ移動したのも気がかりです。
種牡馬生活も13年目を迎え、来年は正念場となりそうです。
先日、GI阪神ジュベナイルFに出走したサチノスイーティーや現在長期休養中でオープン特別を2勝したトーセンオリオンなどが活躍を期待されます。
カリスタグローリにはもう一度奇跡を起こし、何とか後継種牡馬となる産駒を輩出してほしいですね。
メルマガ版では毎週、マイナー種牡馬の産駒のレース結果と
マイナー種牡馬を1頭ピックアップして特集する他、
マイナー種牡馬ランキングも掲載しています。
よかったら、読んでみて下さい。
「頑張れ!!マイナー種牡馬とその産駒たち」
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http://www.mag2.com/m/0000170640.html
by masa_ishizawa
| 2006-07-19 21:25
| ピックアップ種牡馬