2006年 04月 14日
皐月賞予想 その1 過去10年の傾向 |
まず、枠順だが中山内回り2000Mはちょうど直線の入り口あたりからのスタートになり、最初のコーナーまでかなり距離があるので、枠順の内外による有利不利はほとんどないと言っていいだろう。過去10年の連対馬の枠順を見ても様々で、それを証明している。
次に展開面。フルゲートの中山内回り2000Mというと、直線が短い分4コーナーではある程度前に位置していなければならないため、3コーナーから4コーナーにかけて仕掛けてくる馬が殺到するので、4コーナーではかなりごちゃつく。したがって4コーナーでの位置取りの差が勝負の明暗を分けるケースも多々ある。過去10年の前半800Mと1000Mのラップタイムと連対馬20頭の4コーナーでの位置取りを見ると、そのペースに関わらず20頭中、実に18頭までが、9番手以内に位置していたという結果が出た。ちなみにこれに該当しない2頭は2着馬である。またあのディープインパクトでさえ、皐月賞では4コーナーで9番手につけていた。また逆に1番人気で連対すらできなかった馬を見ると、97年のメジロブライトが12番手、02年のタニノギムレットが14番手、武豊騎手が乗ったスペシャルウィーク、アドマイヤベガはともに8番手であった。位置取りのまずさで負けた典型はやはりメジロブライトとタニノギムレットであろう。特にタニノギムレットはあの時点での完成度とその実力は群を抜いており、普通に走ればまず3冠馬になっていたほどの器だったにもかかわらず、直線ではものすごい脚で追い込んだものの、3着が精一杯だった。この年は前半800M47.2、1000M59.2という過去10年で最も早い猛ラップだったので、四位騎手はあの位置取りになったのだろうが、それでも届かないというあたりにこのコースの特徴が顕著に表れているといえるだろう。このメジロブライトとタニノギムレットが敗れた年は、大万馬券となっている。穴党が狙うならこのパターンだろう。今年で考えて見ると、1番人気が予想される武豊騎手騎乗のアドマイヤムーンは先頭に立つと気を抜き、ヨレてしまう癖がある。よって武豊騎手はできるだけ先頭に立つのを遅くしたいため、仕掛けをなるべく遅らせてくるだろう。後方で同馬をマークする馬たちとともに、自滅というケースもなくはない。これと似た後方待機の有力馬総崩れのパターンがダイワメジャーの勝った2004年。武豊騎手が騎乗したブラックタイドを始め後方待機馬総崩れだった。このレースでの同馬の位置取りは3コーナー14番手、4コーナー15番手だった。一見無謀に思えるこの待機策だが、この年のレースラップを見ると、前半800M47.5、1000M59.6というハイペースだった。このレースを見ても、やはりペースに限らず、ある程度前にいなければいけないことがわかる。その武豊騎手の過去10年で騎乗した7回の4コーナーでの位置取りを見ると、8番手4回、9番手1回、10番手以降2回という結果がある。ほとんどが後方からの差すタイプの馬だが、やはり、そつなくうまく乗っているようだ。はたして今年はどんな騎乗、位置取りになるのか。
<今日のまとめ>
・4コーナーではペースに関わらず、だいだい9番手以内に位置していなければかなり苦しい。よって後方一気の追い込み馬は軽視したほうがいい。
・荒れるパターンは有力馬の位置取りが後ろすぎ、後方から追い込むが届かないというケースである。
・枠順による有利不利はほとんどない。
明日は今年の皐月賞に出走する全馬について触れ、その長短を考察してみる。
次に展開面。フルゲートの中山内回り2000Mというと、直線が短い分4コーナーではある程度前に位置していなければならないため、3コーナーから4コーナーにかけて仕掛けてくる馬が殺到するので、4コーナーではかなりごちゃつく。したがって4コーナーでの位置取りの差が勝負の明暗を分けるケースも多々ある。過去10年の前半800Mと1000Mのラップタイムと連対馬20頭の4コーナーでの位置取りを見ると、そのペースに関わらず20頭中、実に18頭までが、9番手以内に位置していたという結果が出た。ちなみにこれに該当しない2頭は2着馬である。またあのディープインパクトでさえ、皐月賞では4コーナーで9番手につけていた。また逆に1番人気で連対すらできなかった馬を見ると、97年のメジロブライトが12番手、02年のタニノギムレットが14番手、武豊騎手が乗ったスペシャルウィーク、アドマイヤベガはともに8番手であった。位置取りのまずさで負けた典型はやはりメジロブライトとタニノギムレットであろう。特にタニノギムレットはあの時点での完成度とその実力は群を抜いており、普通に走ればまず3冠馬になっていたほどの器だったにもかかわらず、直線ではものすごい脚で追い込んだものの、3着が精一杯だった。この年は前半800M47.2、1000M59.2という過去10年で最も早い猛ラップだったので、四位騎手はあの位置取りになったのだろうが、それでも届かないというあたりにこのコースの特徴が顕著に表れているといえるだろう。このメジロブライトとタニノギムレットが敗れた年は、大万馬券となっている。穴党が狙うならこのパターンだろう。今年で考えて見ると、1番人気が予想される武豊騎手騎乗のアドマイヤムーンは先頭に立つと気を抜き、ヨレてしまう癖がある。よって武豊騎手はできるだけ先頭に立つのを遅くしたいため、仕掛けをなるべく遅らせてくるだろう。後方で同馬をマークする馬たちとともに、自滅というケースもなくはない。これと似た後方待機の有力馬総崩れのパターンがダイワメジャーの勝った2004年。武豊騎手が騎乗したブラックタイドを始め後方待機馬総崩れだった。このレースでの同馬の位置取りは3コーナー14番手、4コーナー15番手だった。一見無謀に思えるこの待機策だが、この年のレースラップを見ると、前半800M47.5、1000M59.6というハイペースだった。このレースを見ても、やはりペースに限らず、ある程度前にいなければいけないことがわかる。その武豊騎手の過去10年で騎乗した7回の4コーナーでの位置取りを見ると、8番手4回、9番手1回、10番手以降2回という結果がある。ほとんどが後方からの差すタイプの馬だが、やはり、そつなくうまく乗っているようだ。はたして今年はどんな騎乗、位置取りになるのか。
<今日のまとめ>
・4コーナーではペースに関わらず、だいだい9番手以内に位置していなければかなり苦しい。よって後方一気の追い込み馬は軽視したほうがいい。
・荒れるパターンは有力馬の位置取りが後ろすぎ、後方から追い込むが届かないというケースである。
・枠順による有利不利はほとんどない。
明日は今年の皐月賞に出走する全馬について触れ、その長短を考察してみる。
by masa_ishizawa
| 2006-04-14 21:01
| レースの予想